今回のテキスト(?)は、
隔月間『環境会議』2002年3月号 (発行:株式会社宣伝会議)
記事タイトル:
21世紀の環境活動は「参加型」から「コラボレーション(協働)型」のレベルへ
(及川敬貴 著)
を読んでの率直な感想です。
コラボレーションというのは、例えば、住民、国、地方自治体、企業、NGOなど、全く立場の違うものが相互に協力し一つの物を作りあげていくことです。これは、ここ数年よく耳にする”住民参加”に対して私達が期待する姿そのものに思えます。しかし、住民参加では住民の意見が反映されることは稀です。多くの提案は”ご拝聴”という形で流されてしまうのが現実なのです。このことをもって、住民参加をうたった行政や企業を非難するのは簡単ですが、状況は変化しません。
「自分の意見が反映される」そんな考えを一歩進め、対等のパートナーとして協力し、”共通の利益”に向けて相談し実行する。そして、それぞれの視点それぞれの得意分野を活かし、ひとつのものを作りあげていく。これがコラボレーションです。環境、とくに地球環境など大きな視野で見る環境は、誰の物でもあると同時に、誰の物でもありませんよね。それを変えていこうとしたときには当然各人の意見が、もっといえば利害が対立します。そんな中、共通の利益を見つけることがコラボレーションを成功させる鍵となるそうです。
「川にホタルを群生させたい」
「ダムを作って氾濫を防ぎたい」
「鮭が上ってくる川にしたい」
「夜道が怖いので川岸を明るく照らして欲しい」
「星がきれいに見えるよう街灯は極力減らして欲しい」
「汚らしい川岸を整備して欲しい」
「護岸工事をして芝を敷き詰めて欲しい」
「自然のままの姿を残して欲しい」
「川沿いにサイクリングロードが欲しい」
「川を活かしてレジャー施設を作りたい」等々。
これらはある日私が参加した”住民参加型”河川整備計画会議での意見です。
方向性を決める一つの手段として、自然派・人工的整備派に分け、多数決でどちらかに決めることもできますが、それはとても不公平ですよね。それに例えば、ホタルなど1種類の生物を擁護することで、その土地独自の生態系ではなくなってしまうことだってあります。もしかしたら護岸を固めることで、誰かの求める自然が保たれるかもしれません。環境を変えるということはそれだけ大変なことなのでしょう。
そんな中で共通の利益を見つけていくには、具体的意見を出しつつ、「ホタルそのものが見たい」のか、「ホタルがいるようなイメージの川が欲しい」のか、それを考えていくこと。各人が本当に求めていることを見つけることが大切なのだと思います。そしてそのためにも、その環境に関係する多くの人と顔をあわせ交流すること。意見交換をすることで様々な視点を知り、一緒に環境を良くして行く仲間になることが大切なのではないでしょうか。そのことによって初めて環境は改善されていくのだと私は思います。違う場所ではなくこの場所をよくすること。それは決して1人では成し遂げられない。この記事を読んで、私はそのことを強く感じました。 |
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