●●合成洗剤が原因?
環環境省の調査によると、東京湾・伊勢湾・瀬戸内海などでは、水の汚れの半分以上の55%が、実は私たちの日常生活によって排出される生活排水(家庭排水)によるものと報告されています。つまり水の汚染原因は私たちが毎日当たり前のように行っている、炊事・洗濯・風呂・水洗トイレなどということを示しています。家庭の台所や洗面所から出る排水は、都市部は別にして、下水施設が充実していない地域では、直接川に流れ込み水を汚染します。一度汚染された川を魚が棲めるような川に戻すには、その何倍もの大量な水が必要です。天ぷら油を例にとると、油1リットルに対し、浴槽660杯分の水で薄めなければ魚が棲めるような環境には戻りません。驚くことにたった味噌汁1杯でも、浴槽4.7杯分もの水が必要なのです。
また、日本は世界一の合成洗剤大国(単位面積当たり)。生分解しにくい化学物質が合成洗剤によって大量に川や湖沼に流れ込んでいます。かつて深刻な水質悪化を引き起こしたリン系の助剤の使用はなくなり、現在は無リン化の製品が大部分ですが、汚れ落としの主剤である界面活性剤として使われる物質には、微生物や魚類に対して毒性を示すものが多く、合成洗剤問題は未だに多くの課題を引きずっているのが実情です。 |
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