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今回も前回から引き続きゴミのお話。

 文字通り“ゴミの山”に行き着く寸前に陥っている私たちの生活。その危機的状況から抜け出すためには、やはりそれにかかわる一人ひとりの意識的変革が求められます。環境問題を考えるとき、いつもぶつかるのは人々の意識の低さという難問です。「いずれ時間が解決してくれる」という人もいますが、そんな悠長なことを言ってられない状況なのが「ゴミ問題」と言えるでしょう。誰もが当事者であり、誰もが加害者にも被害者にもなるこの「ゴミ問題」を再考してみたいと思います。



●史上最強の毒物「ダイオキシン」

 「ダイオキシン」という言葉。もはや聞いたことのない人はいないことでしょう。何年か前に所沢の野菜でひと騒動あったことは記憶に新しいと思います。プラスチック類などの簡単に分解されないゴミを焼却する際、その炉の中で発生する史上最強の猛毒物質がダイオキシンです。かつてベトナム戦争の際大量にまかれた枯葉剤にこのダイオキシンが含まれており、催奇性の高い物質であることが分かっています。その毒性は青酸カリなど比較にならないほどの猛毒です。現在、厚生労働省では1日につき、体重1kg当り10pg(1pgは1兆分の1g)までは吸い込んでも危険性はないと発表していますが、毎日ばい煙などから少量ずつでも発生している限り、長期間摂取した場合は、どんな影響がでるか分かりません。ゴミが増え、行き場を失うと焼却するという悪循環から、こうした予期せぬ新たな問題を生みだしていることを認識する必要があります。ゴミは目の前から消えればいいというモノではないのです。自分の住まいがキレイになった分、どこかにしわ寄せが行くのは当たり前のことだと理解して頂きたとい思います。


●とにかく減らそう!もう一度使おう!

 ドイツのフライブルク市(人口約20万人)と大阪の寝屋川市(人口約25万人)とで、1ヶ月あたりに排出されるゴミの量を比べてみると、一人当りドイツが12リットル、日本が42リットルという状況です。この違いは何なのでしょうか。原因はいろいろあるでしょうが、ドイツでは一度で使い捨てするビンは存在しません。回収して何度も使用するリターナブルビンが当たり前なのです。こうした使い捨てに対する法律による規制によって、ドイツと日本のゴミの量は4倍近くの違いがあるのです。
 このようにゴミの問題は個人の問題ではなく社会そのもの、そしてその延長には地球自体の問題へと発展していくのです。ここで大切なことはゴミを減らしやすい環境を整えることだと言えましょう。法律や条例で規制するのはもちろんのこと、買い物袋や容器を断る消費者にはポイントや利益を還元したり、ゴミそのものを有料化するなど、社会の枠組みの変換が必要です。例えば都心部で排出される生ゴミを街ぐるみで再資源化し堆肥や土に戻して、それを近郊の農村部等へ定期的に戻して行く、そんな枠組みを考える時期に差し掛かっているのです。

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「キッチンから考える環境問題」(全3ページ)
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