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今回は私たちにとってとても身近な問題を取り上げます。

 そう、「ゴミ問題」です。私たち日本人は1年間に東京ドーム1,260杯分ものゴミを排出しています。その処理には莫大な予算がかかり、同時にダイオキシンをはじめとする大量な有害物質をまき散らす結果になっています。昭和40年代までは「もったいない」というフレーズが日常的に使われ、いかにも資源は有限であることを理解していたかのごとく、私たちは振る舞っていたはずです。いつの頃からか、使い捨てという文化が根づき、モノを大切にすることが忘れ去られたようです。その結果が大量の処分に困った“ゴミの山”に行き着くとは、何とも悲しい現実です。今回と次回の2部構成で、まるで「ゴミの山」に暮らすに等しい私たちの生活を追ってみることにします。



●東京ドーム1,260杯分のゴミ

 環境省の発表によると、私たち日本人が1年間に生活や産業から排出するゴミの量はおよそ5億万トンという途方もない量であることがわかります。これは東京ドームに換算すると1,260杯分、巨大な黒部ダムではおよそ2個半分に相当します。狭い国土の我が国で毎年これだけのスペースがゴミに埋もれていくわけです。つまり今の生活を続けていけば、必然的に私たちはゴミの山で暮らすことを余儀なくされるというわけです。


●世界第2位のゴミの国、ニッポン!

 生活から出されるゴミは一般廃棄物と呼ばれ、その9割は焼却され、残りの1割が砕かれたり分別されたりして資源や堆肥として再利用されています。焼却灰はもとの量の2割程度にまで減量され、最終処分として埋め立てられるのです。1997年の一般廃棄物の最終処分量は約1,201万トンで、前年度比ではおよそ108万トンの減量に成功しています。逆に産業廃棄物の最終処分量は6,700万トンで、前年度比約700万トンの増量となっています。このような莫大なゴミの排出により、最終処分地はあと数年もすると満杯になると言われています。また、日本はアメリカに次ぐ一般廃棄物の多い国にランクされており、その国土の狭小さから多くのゴミを焼却処分にするという特異な国なのです。日本には世界中の焼却炉の約7割が存在するという事実をご存知ですか?
 次回は、こうしたゴミ事情に私たち一般人がどうやって対応したらよいか、そこら当りの情報をお伝えしたいと思います。 (次回に続く)

環境道場入門編第10回「ゴミの山で暮らす(2)」へ >>続く
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