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地盤沈下は・・・

  地盤沈下は非常にゆったりとした速度で進行するため、日常生活上で特に意識する機会は少ないものです。しかし、気がつくと数メートルも沈下している、などということはよくあることです。 今回はこの地盤沈下について考えてみたいと思います。



●地盤沈下の原因

 地盤沈下には大きく分けて2つの原因があります。地殻変動や火山活動などの自然現象によるもの。この他に人間が人為的に関与したことで起きる地盤沈下があります。これは農業用水や工業用水などの地下水の汲み上げすぎなどが当てはまります。また石油や石炭の採取などによっても、地盤は沈下します。
 地下水は雨水や川の水が地下に浸透して地層内に留まったものですが、人間が汲み上げなければ通常一定にその量は保たれます。しかし浸透した水より汲み上げる水の量が上回ると、地盤が沈下する現象に見舞われます。これは地下水が抜けた後に地層が収縮するため起こる現象です。ですから一度地盤沈下を起こした土地は再度水を注入しても、元の状態には戻りません。それが地盤沈下の恐ろしい所なのです。


●海に沈むマイホーム!

 関東平野の南部は歴史的に地盤沈下の激しい地域として有名です。かつて0メートル地帯などと呼ばれた東京の下町などでは、数年の間に数メートルも地盤が沈んだことさえあります。これを受けて工業水法及びビル用水法などが制定され、地下水の汲み上げが規制されました。こうしてかつては激しい地盤沈下を記録した東京、大阪、名古屋などの地域は、現在小康状態を保っている状況です。一方、関東平野北部などでは渇水時に広域に地盤が沈下する問題が発生、また雪解け水を溶かすため地下水を汲み上げる新潟の一部などでは、今まさに地盤沈下が進行中なのです。また、0メートル地帯などでは、海抜より低い地域に人間の生活圏があるため、常に水害に対する警戒とその防止策が施されているほどです。その社会的コストだってばかにはなりません。いずれにしろ自然の循環メカニズムの範疇を超えた水資源の活用には限界があると言えます。

●地盤沈下を防ぐために。

 地表面がほとんど舗装されている都心部では、雨水は下水とともに直接、海や川に流されてしまいます。そのため地下水域への水の浸透が不足して、さらなる沈下を促すという悪循環が発生します。そこで最近では雨水を地層の貯水域へ流し込むための「雨水浸透マス」の設置が奨励されています。「雨水浸透マス」は雨水を大地に返すという水循環を生みだします。地下水の量を一定に保つための努力が必要な時代なのです。皆さんがお住まいの地域でも、自治体が積極的に雨水浸透マスの設置を呼びかけている地域があります。一度役所にお尋ね下さい。

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