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”種の絶滅”についてのお話。

 私たちの地球上には、確認されているだけでも150万種もの生き物が存在しています。現在推定で500万〜1000万種ほどの生物が存在すると言われています。これら同じ惑星に住む住人たちが今、ものすごいスピードで絶滅しているのをご存知ですか。今回は“種の絶滅”についてお伝えしたいと思います。



●1000万種を繋ぐ生命の輪

 私たちの地球では1000万種とも言われる生き物たちが、互いに密接な関係を保ちながら生態系を構成しています。人類だって、その中の一種族に過ぎません。これらの生き物は塩や水の他に、様々な別の生物(動植物)を食糧として生存しているのですが、これを一般に“食物連鎖”といいます。「稲がイナゴに、イナゴがカエルに、カエルがヘビに、そしてヘビはタカに」というようにまるで鎖の繋がりのようにこの関係は続いていきます。むろん一見頂点に見えるタカだって、その死骸はバクテリアなどの食糧として分解され土(無機物)へと戻されて行きます。このように膨大な生物種が複雑に結びついているため、どの種の生き物が絶滅しても、これは全体への影響として現れてくると言われています。

●加速度的に絶滅数が増大

 地球生誕以来、多くの生物種が登場しては絶滅してきました。かつてはこのバランスがとれていたのですが、近年では絶滅種の数が大幅に上回り、この絶妙なバランスが崩壊しつつあります。1900年には1年間に絶滅する種は1種と言われていました。これが1975年には年間1000種もの生物種が絶滅し、2000年までの25年間には年平均4万種が絶滅したといいます。恐竜時代では年当り0.001種だと推測されますので、現在の絶滅速度は異常と言わざるを得ません。


 ●たった一種がすべてを滅ぼす

 この急激な変化は、人間というたった一種の勝手気ままな振舞に大きな原因があります。経済活動を最優先させた人間の社会制度は、生態系への計り知れないダメージを与え続けています。まず
 1)地球温暖化による気候変動
 たくさんの雨が降っていた地域に突然雨が降らなくなったり、逆に大雨や洪水が思いも寄らない場所で多発したり、急激な変化に対応しきれない種が絶滅させられているのです。
 2)伐採による森林の減少
 全生物種のおよそ40%が暮らす熱帯林は、地球表面積の約7%と限られた地域に存在しています。この熱帯林が無秩序な伐採や焼き畑農業の影響で急激に消失し、住みかを失った生命は途絶えてしまうのです。
 3)乱開発による自然環境破壊
 無計画かつ無秩序な道路やダムの開発の結果、生態系が破壊され野生生物の未来が奪われています。
 4)乱獲
 食糧や漢方薬、衣服や装飾品など人間の商業目的で無秩序な捕獲、取引が横行しています。象牙が高く売れるということで、20世紀初頭には1000万頭いたアフリカ象は、現在60万頭にまでその数を減らしています。
 5)化学物質放出
 農薬など1万種とも言われる有害化学物質。最近注目を集めた環境ホルモン(内分泌かく乱物質)などは人間への影響だけでなく、多くの生命に脅威を与えているのです。
 いずれにしても、私たち人間だって生命の循環の輪の一員に過ぎません。絶滅の危機に瀕している彼らの現実は、私たち人間の現実でもあります。そして生物種の絶滅はこれまで語られてきた環境問題と、その根本原因は同様の構図が見て取れます。私たち人類はかなりドラスティックに自らのあり方を考える必要に迫られています。

環境道場入門編第7回「酸性雨の脅威」へ >>続く
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「キッチンから考える環境問題」(全3ページ)
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