●なんで熱帯林がなくなるの?
熱帯林の消失には私たちの生活による部分も結構あるのです。急にそう言われると「なんで?」と思われる人もいるでしょうが、そうなんです。熱帯林が減少する原因を上げてみましょう。まず・・・
1)焼き畑農業による減少
熱帯林は植物が多く茂っているにも関わらず、養分の少ない土地なのです。そこで熱帯林生活者は森林を焼き払うことで、灰を養分にして食物を栽培する“焼き畑農業”を行なっています。ただこの“焼き畑農業”は2〜3年で養分が不足するため、また別の場所に移動しなければなりません。これを繰り返すのですが、人口の密度が低い時代なら、およそ20年程度で森林は再生され、上手い具合にリサイクルされていました。ところが20世紀も後半になると、人口増加に伴って無計画な“焼き畑”が横行します。こうなると森の再生のサイクルを“焼き畑”が追い越してしまい、森林の消失へと繋がるのです。
2)建材や紙に化ける
これは特に先進国がその使用先です。アジアやブラジルの乱伐採で切り出された木材は私たちが暮らす住宅などの建材として利用されることが多いのです。日本は世界有数の森林国ですが、現在ではその80%も輸入建材に頼っている実情があります。あまりにもコストが安いため、国産の木材は競争力を失い、国内林業も衰退するという悪循環が生じています。何が悪循環かというと、森、特に人の手が入った人工の森は、人為的な管理なくしては成立しない側面があります。ことろが競争力を失った国内林業では、もはやその担い手が激減しているのです。ほんの数十年前、国策として植林活動を行ないましたが、今日では国産材への需要があまりにも少なく、林業では暮らしていけないというのが現実なのです。輸入材に頼るということは、言い換えれば世界の心肺機能である熱帯林を減らし、同時に国内の森林の荒廃の原因にもなるのです。
3)ハンバーガーが森を食べる?!
「ハンバーガー」が森を食べる。何のことでしょうか?実は今中南米を中心に森林を開発し牧草地にして牛を育てるということが行われているのです。ばく大な面積の森を切り開き大規模な牧場を作りだして、そこで私たちが食べる食肉が生産されているのです。さらに、食肉用の牛を育てるにはさらに多くの穀物飼料が必要です。牛肉1キロに対し、およそ11キロの穀物飼料が必要と言われています。このように食肉自体が大変効率の悪いものなのです。それが低価格で手に入るという現状。このことについて皆さんはどう感じますか?
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