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 最近よく耳にする「地球温暖化」。前回の「ヒートアイランド」でもお伝えしましたが、今回の「地球温暖化」は地球規模のもの。一層広範囲で起こっている現象です。広範囲ですからなかなかイメージしずらいという特徴があります。
 ここではこの地球温暖化の原因と予測されるその結果についてお知らせしたいと思います。



地球がだんだん暖くなる!

 まず、1999年9月20日付の東京新聞の記事から「温暖化対策もう手遅れ」とのショッキングな見出しが踊っています。冒頭「地球温暖化防止や淡水保全は21世紀最大の環境問題となるが、温暖化対策は既に手遅れの可能性が高く、熱帯雨林の破壊は取り返しがつかない状態、水不足も深刻ーなどとする、極めて悲観的な「地球環境概況2000」を国連環境計画(UNEP)が19日までにまとめた」とあります。世界約200人の専門家の意見を基に、今後深刻になるとみられる環境問題は地球温暖化だと結論づけ、早急かつ抜本的な対策を行なわなければ、もはや手遅れになると警鐘を鳴らしているのです。
 この記事はおよそ2年半前のもの。この間、我が国の温暖化対策は劇的に進化したとは言い難いと思うのですが、そもそも地球温暖化はどのようなメカニズムで起こる現象なのでしょうか?

 ●平均気温が0.6℃も上昇!
  地球の平均気温はおよそ15℃というのが定説でした。しかし過去100年間の地球の平均気温を見ると0.6℃もの上昇を遂げているのです。地球には昼と夜があり、太陽からやってくる熱エネルギーが大気や地表に吸収され温める働きがあります。同時に夜になるとこの熱は目に見えない赤外線となって、宇宙空間に放出され、その結果逆に冷却されるというバランスの上に成り立っています。ですから地球の平均気温は19世紀の100年間にはほとんど変化のなかったのですが、20世紀、特にこの数十年で急激な上昇が見られるのです。しかも21世紀の100年間には、このまま行けば最大6℃、つまり20世紀の100年間の10倍もの上昇が見込まれるというのです。こうなったら、私たちの地球はもはや灼熱の星になってしまいます。北極や南極の氷が溶けてしまい、陸地の多くが海の藻屑へ消えてしまうかも知れません。

 ●温暖化の原因は二酸化炭素。
 では19世紀と21世紀の私たちの生活で最も違う点は何でしょうか。地球温暖化に直接影響があるという視点で言えば、何よりも化石燃料の過剰な消費です。化石燃料の普及により私たちは便利な生活を獲得しました。スイッチを入れるだけで様々なことを快適に行なってくれる電気製品。自分の好きな時に好きなところへ行くことができる自動車。などなど、皆石油を燃やすことで手に入れてきた快適・便利です。ところがここに大きな落とし穴が…。石油は燃焼すると二酸化炭素が放出されます。二酸化炭素には地球を冷やしてくれる赤外線を吸収する働きがあるのです。そのため、本来なら宇宙に放り出されていた熱が大気内に留まり、地球を少しずつ温めはじめたのです。そして気がついたら0.6℃も温度は上昇していました。地球を私たち人間と置き換えて考えてみて下さい。平均気温の15℃を人間の平熱36℃に置き換えたら、0.6℃は1.44℃に相当します。つまり平熱36℃が37.44℃の状態になったと仮定できますね。これが6℃だったら、50.4℃の高熱の人間と同じです。

 ●同時多発的に異常が起こる。
 病気になって発熱すると、人間でも体調を崩し、いろんな症状に悩まされますね。関節が痛んだり、頭痛がしたり、腹をこわしたり、様々です。地球だって同じです。都市が水没したり、集中豪雨や旱魃、台風や洪水などいろんなことが起こるのです。またかつて温暖で湿潤だった地域、つまり農作物の宝庫であった地域が熱帯化して、作物が作れなくなるのです。同時に人口爆発によって、食料の需給関係は崩壊して、想像を超える混乱が私たちを襲うことになりそうです。
 ●温暖化を防ぐために!
  まず石油エネルギーへの依存をできるだけ減らすことです。技術の進歩や革新によりクリーンなエネルギーへの転換を図ることが重要です。これらは太陽電池や風力発電、コジェネレーションシステムなど、様々な企業や機関が研究を続け開発が急がれています。また技術の進歩を待たなくても、今すぐ誰れもができることもあります。ヒートアイランドの項でも述べましたが、こまめに家電製品のスイッチを切る、余計なアイドリングを自動車にさせない、それからゴミを減らす(日本ではゴミのほとんどを焼却しているため、多量の二酸化炭素が放出されます)などほんの少しの人々が意識を変えるだけで行なえることがたくさんあります。また二酸化炭素を固定化する働きがある森林を守ることも重要です。植樹や緑化だって大切なことですね。  ともあれ、二酸化炭素の大量放出は私たちのライフスタイルに負う部分が多いので、私たち自身が今一度自分のライフスタイルを見つめ直し、ライフスタイルそのものを変えていくことが何よりも重要な温暖化防止策になると言えそうです。

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「キッチンから考える環境問題」(全3ページ)
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